Golf Note / ゴルフノート

ゴルフの練習やラウンドのこと、ゴルフの本、気になったことなどを綴りながらスコア70台を目指すブログ。PGAツアー好き。

36打目 小生、吉備高原カントリークラブで再び撃沈す…

ニュードライバーを駆って、期待を胸に望んだ今回のラウンド、全部フェアウェイをとらえてやるという気満々です。その第一打。

ボールは右へスライスOB。練習でも一度も出なかった弾道です。頭の中がいきなり「?」になりました。そしてセカンドも右、次のホールも右、その次もその次も…。出だし4ホールでOB3発です。

ようやく後半あたりに気づきました。捻転が少し浅くなっていたのと、テンポが少し早いことに。それで右に飛んでたんだなと。

パットはそこそこ良かったのですが、それ以外に特に良かった点は少なく、期待値が大きかっただけに絶望的なラウンドとなりました。

でも悪いドライバーではありません。変に力んだりしなければ素直に飛んでくれます。飛距離もそこそこ出てましたし。

それにしても、ドライバーも新たに今度こそ90台はおろか80台もサクッと出るだろ(笑)と思っていただけに、まあわりとショックです。そのサクッと出るという考えがそもそも楽観的過ぎるのかもしれませんが。

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35打目 気持ちを新たにドライバーを購入しました

本日は休みを取っていたので練習場へ行ってきました。最近のショットがどうもばらつきがひどいので、少しアップライト気味にしてみたり、つま先体重にしてみたり、いろいろ試しましたが結局答えは出ず。それでもトータル300球は打ったので、まずまず良い練習になりました。

練習後に併設のショップを物色。最近、実はドライバーを探してまして、テーラーメイドのM4かM5あたりをネットで調べておりました。練習場併設のショップにはMシリーズはひと通りありましたが(中古です)、M5はまだ値段が高く僕にはちょっと手が出そうにありません。そこでM3のXシャフトとM4のSシャフトを試打してみました。

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まずはM3から。装着シャフトのフレックスはXです。まず構えてみると、第一印象がフェースが目標に対してまっすぐ直角になっているということ。叩いても左に行きそうにありません。このあたりはカチャカチャで多少変更できるのだとは思います。何球か打ってみると、中高弾道でぶれ幅が少なく感じました。ツイストフェースの恩恵を受けていると思います。打球音は「カキン」という硬い感じがしましたね。飛距離は240~255あたりでした。

続いてM4です。こちらはSシャフトが刺さっています。こちらも座りは良く、フェースの向きも良いと思いました(もちろんカチャカチャで多少の変更可)。昔バーナーを使っていたことがあるのですが、それに似た印象ですね。打感も軽くて「スコーン」という気持ちの良い打球音です。こちらは高弾道で、飛距離は同じく240~255でした。ただこちらはSシャフトだったので、少し力が入るとふかし気味のスライスが出てしまいました。

ちなみに、計測器というものを久しぶりに体験しました。めったにクラブを買わないので測る機会がありません。今日試打した数値は、ヘッドスピードは44~46、ミート率は1.38~1.40でした。ボール初速は60~64くらいを推移してると思われます。

さて、ヘッドはどちらも好きだったのですが、Yトラックの付いたM3を購入しました。僕はドライバーで低い弾道を打ちたいので、ウェイト調整で弾道の高低が変更出きる点が良いと思いました。打感はスコーンと軽めのM4の方が好きなんですけどね。許されるなら2本とも欲しいと思いました(笑)。

今まで使っていたドライバー(R9 Super Deep)が、スイートスポットが極端に狭く特別難しいドライバーだったので、今日打った2本は本当に優しく感じました。ヘッドの投影面積もR9に比べて大きいので、シャフトも短く感じます。M3に慣れたらR9は打てないだろうな、と思います。

世間も暗いニュースばかりですし、個人的にも3月は激務で、またラウンドのスコアもボロボロだったのですが(笑)、打ちっぱなしでたくさん打ってドライバーまで買ったのですから、気分がすっきりしました。新年度から気分を新たに頑張れそうな気がします。とにかくこのドライバーを持って、早くラウンドしたいですね。

34打目 高校の時の同級生とゴルフしました

先日は高校時代の同級生とラウンドしてきました。この正月に同窓会があり、そこでゴルフの話になってぜひ今度ラウンドしよう、という話になっていたのです。当日は午後から雨予報でしたが、ギリギリ持つかなと思い決行しました(午後からやはり降ってしまいましたが)。

場所は「吉備カントリークラブ」です。個人的にこのゴルフ場は大好きなのです。雰囲気も良いし景色も良い。打ち上げ、打ち下ろしも極端ではなく程よい感じです。難しいという話をたまに聞きますが、僕にとっては悪いイメージは無く相性の良いコースです。ただ、お値段が少々高いので、なかなか来ることができません。

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同級生は二人とも70台を出した経験もあるので、やはり上手でした。ひとりはアマの大会で決勝上位に行くほどの腕前なので、スイングとインパクトの音が凄かったですね。もうひとりは元キャディさんということもあり、グリーンの読みと距離感がばっちりでした。見ていて勉強になりましたね。それにしても、ラウンド中はずーっと喋り倒してて楽しかったですね(笑)。定期的に同級生ゴルフをやっていけたらと思います。

僕はいつも通りと言うか、パーやボギーもありつつ大叩きも多々あるというラウンド。少し良くなりつつあったドライバーも元に戻ってしまい、右から左へ曲がるショットが多くなりました。その度に木に当たってコースに戻るというのが5回はありましたね(笑)

しょっちゅう木に当ててたのですが、ナイスショットがスプリンクラーの蓋に当たって高く跳ね、2段グリーンの奥まで行ってしまうなんてのもあり、なかなかハプニングの多いラウンドでした。

しかしいつもの事ですが、大叩きホールを無くさないとスコアは良くなりませんね。そのためにはスイングをもう少し見直さないといけませんが、やはりなかなか練習に行けないというのでは難しいなと思います。

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33打目 パー3のスコアはまあまあ良いみたいなので常に途中からパー3と思って打ってみる

前回のスタッツ分析の続きなのですが、全体的に悪い中でもパー3のスコアはまあまあマシということがわかりました。平均スコアが4.4なので、2回に1回以上はボギーで、残りはダボというペースです。まさに単純に他に比べていくらかマシという程度ですが、僕レベルのゴルファーにとってボギーで上がれる確率が50%以上というのは大きいです。平均パットも1.9で、わずかですが2を切ってます。

もしかして、実はパー3は得意なのでしょうか…、と考えてしまうのは少し単純過ぎますかね。パー3は平らなライから打てますし、時には190ヤードなんてのもありますが、中には120ヤード程度の場合もあります。どちらにしろ良いライから1打でグリーンもしくはグリーン周りまで運べてしまいますね。単純に打つ回数が少ないからミスする回数も少ないとも言えます。

とは言え、パー3のスタッツが他に比べて良いのは事実。となると、もう全ホールの3打目や4打目地点を、パー3と思ってしまえば良いのではないでしょうか!と言いましても、これは僕が考え出したものでも何でも無く、以前読んだ本に書いてあったことなのです。その本にはこうありました。刻んでボギーを狙うというのはどうしてもネガティブな思考になってしまいがち。となると「パーを取る」というポジティブな思考にすれば良いとのこと。例えば、パー4なら3打目地点からパー3、パー5なら4打目地点からパー3です。どちらも10〜80ヤード程度のアプローチ地点になるであろうその「仮想パー3」から、仮想のパーつまり3打でカップに入れると実際はボギーで上がれます。もちろん2打でバーディ(実際はパー)もありえます。実際のスコアはボギーなのですが、パーを取りにいくという気持ちで前向きにプレーできる、とのこと。

これを初め本で読んだときは目から鱗でした。改めて途中でリセットすることはラウンド中にありませんでした(とは言えこれがなかなか難しい場合もあるのですが)。ですがそういった思考に持って行けるのであれば、ティショットや2打目、もしくは3打目は、こう言ってはあれですが、ある意味適当に打っておけば良い気もしてきます。もちろんハザードを避けるなどマネジメントは必要ですが。

次のラウンドではこの思考を徹底してみようかなと思います。

32打目 ゴルフ復帰後5ラウンドのスタッツがひどいことに

約6年ほどゴルフを休止していて(それでも年1回はラウンドしていたのですが)、長いブランクを経て今年から再開しました。1月をリスタート地点と定義し、5ラウンドが経過しました。そこで改めてスタッツを見てみることにします。

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最少ストロークが初っぱなのラウンドの97で、あとはずるずると回を重ねる毎に酷くなるという体たらく。なんということでしょう。本人的にはこんなはずではなかった感が溢れています。やり始めたらすぐに80台は出るかなと本気で思ってました(笑)

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続いて平均ストローク数ですが、一番パーを取らないといけないパー5の平均が7打。これはつまり、全パー5がダボということです。これはまたなんということでしょう。距離が長いほどストロークがひどいということは、グリーンにたどり着く道中に問題がありそうです。ボールが前に飛んでいない事が多々あるということでしょうか。

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フェアウェイキープ率は思ったよりは良いです。でもこれ、チョロがフェアウェイに飛んだのもカウントしてます。それに冬なのでラフに飛んでも転がってフェアウェイに戻る事も多いです。

パーオンとボギーオンは、足しても50%も行ってないですね。これではスコアはまとまりません。まず課題はここでしょうね。パーオン含むボギーオン率を60%、70%と上げていきたいですね。簡単ではないですが。

ちなみに、片手シングルレベルでもパーオン率は50%行かない程度、しかしボギーオン率は90%超えるそうです。つまりボギーオンを続けていたらシングル入りということに繋がるのかもしれません。

さて、問題が山積みでまず何からしたらという感じです。この5ラウンドに至るまでは、スイングを調整したり考えすぎたりで、肩に力が入り過ぎてたのかもしれません。逆に深く考えてずに、シンプルに普通にプレーするというのが良いのかも、とも思ったりもしますね。昔は80台も出せていたのですから。

31打目 日本のコースは距離が長くて変なパー3が多い気がします

先日の真庭カンツリークラブでこんなパー3がありました。たしかスコアカードに書いてある距離表示は125~130ヤード程度だったと思います。スコアも悪かったので、短いパー3はちょっとひと息つけるな、と思いながらたどり着きました。やはり短いクラブの方が気持ち的に楽ですから。

到着してみると、ピンは20ヤードも奥で、さらに2クラブは上げないと届かないであろう超打ち上げ。さらに強風。これだけの条件だと、165~170ヤードは打たないといけません。125ヤード程度なら9番か8番アイアンなのですが、実際は5番か4番を打たないといけません。一気に難度が上がります。誰なんでしょう、こんな設計をしたのは。真庭に関しては、このホールを含め4つのパー3の内の3つは、170~190ヤードを前後打つための長いクラブが必要でした。

日本は国土のほとんどが山間部なので、設計に制約があって仕方がないのかもしれませんが、PGAツアーを見ても140ヤード以下でプレーヤーや観客を魅了するホールは数多くあります。

例えばペブルビーチの美しい景観の7番は109ヤードしかありません。TPCソーグラスの名物17番浮島グリーンは137ヤード。どちらもPGAプロならウエッジ程度の距離しかありませんが、その分、心理に影響を与える要素があります。このように、もっと距離が短くてご褒美と罰のメリハリの効いたパー3が日本にたくさんあればなと思います。日本で難しいパー3は、ただ距離が長いだけのような…。ただ距離を長くすればいいってものでもない気がします。

理想的なのは、いろんなクラブを打てるコースですね。パー3でも110~190ヤードまでまんべんなくあれば楽しいと思います。

30打目 「真庭カンツリークラブ」のマニワックライスはおいしいです

真庭カンツリークラブで名物メニューの「マニワックライス」を食べました。数年ぶり、僕がゴルフを休止状態だったのが6年なので、少なくともそれ以上の7~8年ぶりに食べました。

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ガーリックライスに牛焼き肉が大量に乗っかっております。サラダとスープ付き。相変わらずのおいしさでしたね。このコースに来たらこのメニューはぜひ食べてもらいたいです。

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以上、ランチレポートでした。

さて、ランチの記事でもう終了してもよいのですが、一応ラウンドの事も書いておきましょうか…。あまり書きたくはありませんが。

この日の天気ですが、快晴でした。たた、前日夜から大気の状態が不安定となり時折突風を伴う強風に。その翌日、つまりラウンド当日もその名残りで強風でした。でも風は強かったのですが、木に囲まれた山岳コースということもあり、それほど影響はありませんでした。風の読みもできていましたし。

それでもスコアは最悪でした。ティショットは少し散らかっていましたが、後半になるとかなり安定してきました。ここ最近のドライバーの理解がやっと形になってきた感じです。

セカンドもまあまあだったと思います。ただ良い感覚で打ったにもかかわらず、運悪くバンカーにたくさん入れてしまいましたね。そのバンカーがなかなか曲者で、粒子が細かくて砂粒同士の隙間がない状態でした。シューズもグリグリしないとなかなか足が埋まらないタイプの砂です。目玉にはなりにくいのですが、失敗するとバンスが跳ねてトップしそうでした。このタイプの砂質では、バターを薄く削るようなバンカーショットが必要なのでしょうか…。

アプローチはバンカーで苦戦したのは言うまでもなく、あまり良い寄せはできませんでしたね。最悪なのはパットで、ファーストパットを1m内に寄せても、その1mをよく外してしまいました。返しの50cmや1mもポロポロ外し、4パットが3回もありました。まあほんと最悪でしたね。

感覚的な点数は、ティショット70点、セカンド60点、アプローチ30点、パット20点でした。ティショットが良くなったので、そこはポジティブに考えていこうと思います。

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29打目 ショートコースと練習場でみっちり基礎練です

一人でショートコースで練習ラウンドをしてきました。場所はカバヤゴルフガーデンという所なのですが、僕は初めて来ました。すべてパー3の9ホール。しっかりとメンテナンスの行き届いた、ベントと高麗グリーンを備えています。夜はナイター営業もしているそうです。

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受付をして、前が空いてたらスタートです。なかなか広大な敷地で、鳥かごのような狭苦しさはありません。軽く素振りをしてスタートしました。

手引きカートを引っ張って、歩きで回ります。中には、使うクラブだけ数本持って、担ぎで回ってる人もいました。

グリーンは本当にしっかりとメンテナンスされていて、転がりがとても良かったです。しかも速い。スコアはつけてませんが、チップインバーディもあり、しっかりと楽しめました。

ひとつのホールの長さは約100~150ヤードで、男性でしたら、ショート~ミドルアイアンがメインとなります。ひとつだけ180ヤードのホールがあるのですが、ここで早速、先日購入した24°の4番UTを初めて打ってみることにしました。

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その初めての1球目、打った瞬間の違和感とともに、ボールは右に低く飛んで池に沈んでしまいました(笑)。ヘッドにハンマーが着いているかのような、先端に重みを感じるクラブなので、意識してしっかり降ってやらないとダメなんだなと気づきました。

赤杭ハザードなので、気を取り直して、そのままティショットで打ち直し。今度はしっかりヒットしましたが、ややスライスでボールはグリーン脇に。それでも距離は予想通り、きっちり180ヤード飛んでいるようです。

カバヤのショートコースを満喫し、その後練習場へ行きました。ショートコースでは打てなかった、ドライバーや長いクラブを中心に確認です。左肘、ステイダウン、沈み込みないように意識しながら100球。しばらく体調不良で10日以上ぶりにクラブを握ったのですが、感覚も少し戻せて良い練習ができました。

28打目 ホームズのような推理力でゴルフコースを攻略してみたい

コース攻略はどのようにすれば読み解けるでしょう。事前にHPなどで情報収集や、何度も行って情報を積み重ねて覚える、またはキャディ付きならキャディさんに聞くという方法もあります。

どれも正解なのですが、なかなかそれができないこともあります。そもそも初めてのコースだったり、久しぶりのコースだったり、HPを見る時間がなかったり、セルフプレーだったり。そんな時はカートに積んである攻略図をちらっと見てプレーなんてこともあります。

話は変わって、最近Amazon Prime Videoで「ELEMENTARY ホームズ&ワトソン」という海外ドラマをよく見てます。あの名探偵シャーロック・ホームズが現代のニューヨークで活躍するというストーリーです。ホームズの推理が痛快でなかなかおもしろいドラマなのですが、ぜひ時間のある方は見てください。

僕はこれを見ていて、ゴルフのラウンド中も基本的には推理の連続なのではないかと思ったのです。推理は、すでにわかっている事実をよく観察して、まだわかっていない事柄を読み解く術ですね。時にはひらめきも必要です。

例えば、風がどう吹いているから、どれくらい曲がるというのも推理ですし、傾斜を読むなんてのもある意味推理です。他には何があるでしょうか。山から水は低い所に流れるから低地はぬかるんでいるとか。その場所は水が豊富だからラフが強いとか。鳥が顔を向けている方角が向かい風とか。

他にもいろいろあんのでしょうけど、思いつきません。ホームズのような観察力・推理力があれは、どんなにコース攻略が楽になるでしょう。ツアーで上位に来る選手やキャディは、もしかしたら推理力があるのかな、とも思います。

27打目 【ゴルフの本】雨なので球聖ボビー・ジョーンズの格言に満ちた本をじっくり読みました

猛威を振るっている例の新型コロナウイルスの影響で、各種のイベントや行事が中止・延期となっております。ゴルフでも3月5日から始まる女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」が、無観客での開催予定から一転、中止という発表がありました。

僕はと言うと、今週末予定していたゴルフが延期となりました。延期の理由は単純に雨予報だったからです(笑)。また来月開催ということになりました。若干体調不良なので、延期になってラッキーでした。

ゴルフのプライベートラウンドは少人数ですし、屋外なので、いわゆる密閉された空気の淀んだ空間で人の集まる場所ではありません。もちろん、ゴルフ場でもこまめな手洗い・うがいは重要ですが、どこにも行けない今は、ゴルフをするというのも良いかもしれませんね。とにかく早く収まってもらいたいものです。

さて、雨でラウンドがなくなり、体調も不良で練習にも行けず。やることもないので、本を読むことにしました。雨の日は読書が良いですね。晴耕雨読です。読んだのは「ボビー・ジョーンズ ゴルフの神髄」です。言わずとしれたマスターズの創始者のひとりであり、球聖とも呼ばれている偉大なゴルファーです。昔読んでいだのですが、久しぶりに読み返してみることにしました。

 

ボビー・ジョーンズ ゴルフの神髄

ボビー・ジョーンズ ゴルフの神髄

 

 

ボビー・ジョーンスを簡単に紹介します。本名はロバート・タイアー・ジョーンズ・ジュニア。1902年3月17生まれ。アマチュアにして28歳のときに世界4大タイトルを獲るグランドスラムを達成。弁護士をしながらオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの設計に携わりました。クラブを14本にすることを提言したのも彼のようです。1971年12月18日没。詳しくはWikiを見て下さい。

ja.wikipedia.org

1920年代に活躍したボビー・ジョーンズですが、当時のゴルフと今とでは道具やスタイルがずいぶん違っていたかと思います。ですがクラブをスイングすること、ボールを打つこと、ラウンドでの心構えにおいて、ボビー・ジョーンズの言葉はまったく色あせていません。この本は当時新聞に寄稿したコラムをまとめたものだそうですが、読みながらラウンドしたいと思えるほど、格言に満ちています。その内容のほとんどは焼き増しされ、昨今のゴルフ雑誌などでも語り尽くされていますが、やはりボビー・ジョーンズの言葉は重みが違います。その中のいくつかをご紹介します。

◆ゴルフで難しいのは、出だしが悪い時にこの待ちの姿勢をなかなか堅持できないことだ。出だしで数ストローク、または数ホールを失って、頭に血がのぼってしまうことがよくある。それで、失ったストロークやホールを何とかしてすぐに取り返そうと、躍起になる。その結果、できもしないことをやろうとする。パーを負かそうとして、無謀なことをする。こうした失敗を重ねるにつれて、ますます深みにはまり込み、そのうちに捨てばちになり、ついにはひどい結果に終わる。

頭が痛いです(笑)。こういうことは良くあります。前半でたくさん叩いてしまい、なんとか巻き返そうとドツボにはまる。それでも大叩きしもう最後は集中も切れてヤケになる。100年前も今もゴルファーの心理は同じなんですね。

◆(前略)私の友人の言葉に見事に凝縮されている。「ナイス・ショットはまったくの偶然の産物であり、バッド・ショットはいい運動であることがわかって初めて、われわれはゴルフをマスターしたと言えるのだ」これは、コースに携えていくには、何と素晴らしい哲学ではないか!

ゴルフにはラッキーなバーディもあればカップを蹴られることもあります。時にはナイスショットが悪いライに行くこともありますし、当たりは悪くてもグリーンオンなんてこともあります。悪いことばかりに文句を言うのに、偶然のラッキーもたくさんあることを忘れてしまってはいけません。自分の出した好スコアは偶然のたまものに過ぎないということを語っています。

◆ピッチングのためのクラブも含めてアイアン・ショットの場合、体をステイ・ダウンしておくこと(起き上がらせずに、そのままにしておくこと)が絶対に必要だ。つまり、ボールを打つ際、体の左サイドが起き上がってはならないのだ。左肩、左手、それにクラブヘッドのすべてが起き上がらず、体重は、そのほとんどが左足で支えられるまで、インパクトとともに移動しなければならない。

このように、スイングについても良い言葉を残してくれています。ボールを打つ際に起き上がってはいけない、というのはよく聞く基本的なことですが、ラウンド中にどれほどこのことを忘れてしまうでしょうか。

◆ほとんどの場合、最初の直感が大事なのである。綿密に検討してはじめて、明らかになるかもしれないようなほんのちょっとした不安要素にも影響されぬほど綿密に、ゴルフ・ボールを打てるひとなどいない。一目でわかるような困難に注意しさえすれば、うまくプレーできるのである。

ボールを打って次打地点に行って、ぱっと見の直感で判断せよということですね。ライや風や打ちたい場所の状況などの判断は必要ですが、細部を入念に検証してその通りに打てる人などいない、と偉大なグランドスラマーが言っているのです。どうしてアベレージゴルファーが打てましょうか。細部を詰めれば詰めるほど、体は硬くなってうまく打てなくなるという言葉です。それは次の言葉にも、とてもシンプルに語られています。

◆ゴルフで何にもまして重要なことは、ボールを打つことであり、この明白な事実が簡単に忘れられてしまうことに驚きを禁じえない。

◆どんなゴルファーも、自分のスイングとまったく関係のないことで集中力を乱されてしまうのである。わたし自身、いったんどういうショットをすべきかを決断したにもかかわらず、ハザードについて心配することにメリットがあるかどうか何度も自問したことがある。その意味ではわたしも、他の人と同じ過ちを犯している。

まさにその通りですね。ボールを打つのがゴルフです。打つと決めたらあれこれ心配しすぎてはいけません。でもこれは自分たちだけでなく、ボビー・ジョーンズも同じ経験をしています。こう打つと決めてアドレスをしてから、右のOBがやだな、と考えても、それにはメリットがあるのかどうか(ない)、考えてもしょうがないのですね。

◆最初の数ショットは、気楽にスイングせよ。これが、わたしの常に変わらぬアドバイスである。つまり、最初のティー・ショットでは驚異的な飛距離など狙おうとせず、フェアウェイにボールを置くことを考えることだ。

スタートホールの重要なアドバイスです。ゴルフ雑誌や番組でもスタートホールの打ち方などがよく紹介されていますが、すでに100年前にボビー・ジョーンズが「気楽にスイングせよ」と、とても簡潔な言葉で教えてくれていますね。

さて、あまりたくさん紹介してもしきれないので、最後にひとつ(ふたつセットでひとつ)ご紹介します。これは僕にとってはプリントして額に入れて、家のいつも目に付く場所に飾っておきたいくらいの言葉です。

◆左腕が真っすぐに伸びていれば、多くの望ましい成果が達成され、あるいは、少なくとも望ましい成果が得られるようになるだろう。まず、第一にそしてもっとも大事なことは、バックスイングの開始からインパクトまで、左腕をまっすぐ伸ばした状態を保つことである。そうすればスイングの弧を非常に大きく描くことができ、持てるパワーを増大することができる。同様に、左肘が曲がらない限り左肩と左手との間の距離は一定しているので、左腕を真っすぐに伸ばしておけば——しかも、これしか方法はないのだが——何度も繰り返せるスイングの弧の位置が定まる。また、左腕を真っすぐに保っておくには、右腕はリラックスし、左腕の動きに進んで従う追随者的な状態になっておくことが必要である。

◆(前略)しかし、われわれの目的は(中略)単に左腕を伸ばすことではないということを、われわれは忘れてしまっているのではないだろうか。確かに、左腕を伸ばせば、理想のスイングを実現する助けにはなる。しかし、左腕を伸ばすことそれ自体は、理想でも何でもない。

左腕を伸ばしておけば(左肘を曲げなければ)、いつも再現性の高いスイングが得られ、パワーも最大限生かせるということです。僕は左肘がインパクトで曲がるクセがあるので、この部分は暗唱できるくらいにしておきたい気持ちがあります。ただし、一辺倒に左腕を伸ばすというのは目的ではないということですね。大事なのはスイングしてボールを打って、目的地点に運ぶことです。

このように格言に満ちた本となってます。アベレージからシングルまで、またはプロにまで参考になる一文が必ずあると思います。数年に一度は読み返したい本ですね。ところで、本には天才や偉人が数十年、または一生をかけて研究したことが、数時間で読めるものにまとまられているので良いですね。気になった方は、ぜひ読んでみてください。

 

ボビー・ジョーンズ ゴルフの神髄

ボビー・ジョーンズ ゴルフの神髄