Golf Note / ゴルフノート

ゴルフの練習やラウンドのこと、ゴルフの本、気になったことなどを綴りながらスコア70台を目指すブログ。PGAツアー好き。

12打目 【ゴルフの本】仕事で人生を左右する重要な要素は「気配り・おべっか」、ではゴルフにおける気配りとは何ぞ

「気配り」をネットで調べると、気遣い・思慮・配慮・思いやり・心づかい・他人をおもんぱかること、というような意味合いが出てきます。何となくですが、相手に気付かせない、気をつかわせないようにそっと手を差し伸べることかなと思います。

 

さて、先日「電通マン36人に教わった36通りの「鬼」気くばり」という本を読んだのですが、そんな控えめな気配りとはほど遠い、電通マンによる「戦略的おべっか」が網羅されています。

 

 

この本でも「戦略的おべっか」を「鬼気くばり」とあえて呼んでいますが、個人的にはおべっかと気配りは似て非なるもの、という印象があります。ですので、本のタイトルには少し違和感があります。本の前書きにも書いてあります、豊臣秀吉(藤吉郎)が織田信長に仕えて間もないころ、草履をあたためていたという有名なエピソードがありますが、まさにこれが戦略的おべっかです。中国攻めの時も、毛利をほとんど追い詰めていたのですが、あえて殿の信長本隊を呼び寄せ、最終的な詰めのおいしいところを信長に持って行ってもらおう、というはからいが見え隠れします。信長もそんな秀吉を「かわいい奴じゃ」と思ったことでしょう。それで明智光秀に討たれてしまうのですが…。

 

話が逸れましたが、気配りはどうでしょうか。例えばですが、電車で高齢者や体の不自由な方へ席をゆずるのは、奇特な方だと思います。では電車で初めから座らず、他の人が座れるよう気配りの意味で立っている人はどうでしょうか。特に賞賛もされませんね。そうなんです、気配りは目立たないのです。もちろん、電車で席を譲る方もおべっかではなく気配りのできる素晴らしい方だと思います。

 

というように、ビジネスでは、わざと相手の目に入るようにおべっかをして出世していくということが、秀吉の例にもあるように古くからあります。目立たない気配りでは埋没して出世は遅くなるでしょう。そんなことがこの本には書かれています。でもまあ、おべっかがわざとらしくなく出来るかどうかは性格・キャラにもよりますね。

 

前置きが長くなりましたが、ゴルフにおける電通マンの気配りもこの本には書かれています。例えば、接待ゴルフにはカメラマンを用意し、後に大きくプリントしてプレゼントするというものです。写真を撮られた方はうれしいでしょうし、営業マンにとっては、写真を持って行くのを口実にもういちど接点が持てるということですね。

 

もうひとつは、ラウンドの時に消しゴムをポケットに忍ばせておくというもの。お客さんがスコアを書き間違えた時に、さっと消しゴムを取り出す。相手は「気の利く奴」と思うわけですね。ゴルフに消しゴムを持っている人なんていませんから、意表を突かれる訳です。でも消しゴムは持っておきたいですね。特にINスタートの時に間違えてOUTから書いてしまうことがよくあります。

 

とは言え、ゴルフではおべっかよりも気配りが大事かなと思います。電車を例に出して気配りは目立たないと書きましたが、ゴルフではそういう所は見られている気がします。例えば、洗面台の水滴をサッと拭く。他の人の打球を見る。カートを運転して皆が利用しやすい場所に停車する。ホールアウトしたらすぐ乗れる場所に駐める。ディボット跡を直す。自分がつけたものではないボールマークも直す。他の人がバンカーを打ったらならしてあげる。などなど、もっとあるかと思います。僕もすべては出来てないので、そこは反省なのですが。