20打目 TPCスコッツデールで気になったのは名物16番ではなく18番の攻め方でした
先週行われたPGAツアー「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」の録画をやっと見終えました。会場はTPCスコッツデール。大会期間中60万人以上もの観客を集めるとも言われ、名物16番ホールのスタジアム型パー3が有名です。松山英樹プロが連覇を飾るなど、相性の良い大会です。松山選手の今大会は10アンダーの16位タイとまずまずの結果です。
優勝したのはウェッブ・シンプソン。トニー・フィナウとのプレーオフを制して優勝しました。この大会で気になったのは、名物16番ではなくプレーオフホールともなった18番のパー4です。
まずはコースがとのようになっているかと言うと、フェアウェイ左に池があり、300ヤード地点右にバンカー、そのさらに先の左、池を超えた辺りに大きめのバンカーがあります。この左のバンカーは教会の椅子の並びのような4列の植え込みがあり、ここに入れてしまうとトラブルです。池を避けつつバンカーを避けないといけないショットが求められます。
実はフィナウは3日目までドライバーでティショットし、全部左の教会椅子バンカーに入れていたのでした。結果はすべてパー。4日目もドライバーを振り抜きついにフェアウェーを捉えますが結果はパー。一方のシンプソンは3Wで打ち、残り120ヤードをピン手前に付けバーディーとします。これでスコアが並びプレーオフに入るのでした。下の画像がその時のショットの軌跡です。赤い線がフィナウ、黄色がシンプソンです。
プレーオフ1ホール目、ホールは同じく18番。どちらが先に打ったか順番を忘れてしまいましたが、シンプソンは先ほどとまったく同じ攻め方で、3Wで打ちました。残り120ヤードに付け、2打目も先ほどとほぼ同じ位置のピン手前に付けます。これを沈めてバーディとし優勝したのでした。シンプソンのこの徹底した同じ攻め方とショットの正確性は見事でした。
気になったのはフィナウの攻めです。フィナウは4日間で3回も教会椅子バンカーに入れているのに、同じくドライバーでショットしました。そしてまた教会椅子バンカーに入れてしまったのです。4日間とプレーオフ合わせて、5分の4をバンカーに入れました。結果はパーで敗れました。シンプソンと同じように3Wという選択肢はなかったのでしょうか。3Wでも残りは120ヤードほどなので、ツアープロならウェッジの距離です。プレーオフということで勝負に出たのかもしれませんが、少しもったいないなと感じました。
とにかく、ウェッブ・シンプソンおめでとうございます!
Thanks for all the support - so good to be home “recovering.” #dadlife #home pic.twitter.com/JeKsfAOx6z
— Webb Simpson (@webbsimpson1) 2020年2月4日