Golf Note / ゴルフノート

ゴルフの練習やラウンドのこと、ゴルフの本、気になったことなどを綴りながらスコア70台を目指すブログ。PGAツアー好き。

15打目 ゴルフプレー人口の減少の歯止めについて勝手に考えてみた

 先日こんなネット記事を目にしました。「プレーヤー数の減少で先行き暗い“ゴルフ場” なのにナゼ「倒産は激減」したのか」。内容はゴルフ場がどんどん倒産していく中、最近はその倒産が減少傾向にあること。またゴルフ人口についても言及しています。

 

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バブル期にたくさんゴルフ場が作られ、その時ゴルフ人口も爆発的に増えたことかと思います。最近はゴルフ場も閉鎖されている所もあり、岡山県だけでも、僕がゴルフを休止していたここ5〜6年で、知っている限りでは5つくらいのゴルフ場が、閉鎖または27Hを18H化して縮小運営しています。ゴルフ人口の減少で運営がうまくいかなくなったのでしょう。

 

ゴルフ人口の減少に歯止めはかかるのかどうかは、なかなか短期的には難しい問題だと思います。その理由は、上達までに時間とオカネがかかりすぎることだと僕は思います。時間については、なかなか現代人の若い人たちは暇がありません。時間があったとしても、飲みニケーションをしないことや忘年会スルーが世間で言われていることのように、休みの日にわざわざおじさんたちと丸一日ゴルフに行くかは疑問です。オカネに関しても、ゴルフどころか、日本中で購買力が低下している時代です。モノが売れない時代です。経済的な体力がないので、ゴルフに使うオカネまで回らないでしょう。

 

どのくらいオカネがかかるのかはみなさんご存じかと思いますが、まず用具一式買うのに中古で安くて2万円〜。ちょっと良い物なら5万円〜でしょうか。ウェアはユニクロで揃えて上下1万円程度、シューズは1万円。ボールやティやグローブ、その他小物類を揃えて1万円。まあこの程度なら他のスポーツとかわりません。でもそれですぐにコースには出られません。最低3カ月は練習したとします。週1回の練習を3カ月で12回。1回1000円として1万2000円。そしていよいよコースデビューして土日料金で1万円。プラス食事や高速代。これでコースデビューまでに最低で10万円以上かかることになります。一番来て欲しい若者に最低10万円はなちょっとハードルが高いのかなと思います。さらに、同伴者に迷惑をかけずに回れるようになるまで最低10ラウンドは必要でしょう。となると20万円以上となります。エントリー層にはもう少し優しくて気軽な料金になれば良いのになと思います。

 

ゴルフ場も昔より安くなったとは言えますが、バブルの時代と今では収入が違い、ざまざまな支出もある現代ですから、なかなか比較は難しいと思います。また、ゴルフ場もこれ以上はなかなか料金が下げられないのも実情だと思います。とは言え、アメリカではパブリックなゴルフ場のプレーフィは30ドル程度と言います。日本もどうにかならないのでしょうか。

 

さて、ではどうすれば若者に来てもらうのかですが、個人的に考えてみました。それはゴルフ本来の魅力に気付いてもらうことです。覚えてしまえばこんなにおもしろく、年をとってもできるスポーツはないですから。

 

まずいきなりですが、今の20代は諦めます(笑)。19・20歳のコース料金を無料にする「ゴルマジ!」などがありましたが、それでも来ない人はもう諦めましょう。狙いは中学生です。中学生と言えば、お父さん(お母さん)はゴルフをバリバリやってる30〜40代の可能性が高いです。また中学生はいろいろなスポーツをするのに良い時期です。そこで、実現可能かどうかは別として、全国の中学にショートアイアンを無料配布します。体育の一環で、土のグラウンドでボロ球で良いので打つ体験をさせます。今やオリンピック種目ですから授業の一環にしてしまうのです。レッスンプロにボランティアとして来てもらうのも良いでしょう。レッスンプロだって、ゴルフ人口の先細りは自身の生活に直結します。そして3年生になったら、実際のコースのきれいな芝の上で9Hのコース体験をさせてあげます。スコアはボロボロでしょうけど、なかに1球は会心の一打があるはずです。その子たちはその鮮明な記憶を持って成長し、やがて自分で使えるオカネができる20〜30代くらいになったら、ゴルフにはまることでしょう。学校にサッカーボールや野球のバットはあるのに、ゴルフクラブがないところが、そもそもスタートから遅れてしまっているのだと思います。

 

僕個人としても、子どものころにプロゴルファー猿のまねで、木のクラブを作って田んぼで球を打ったりとか(笑)、小学校のころ友達と打ちっぱなしに一度だけ行って楽しかったりとか、高校の体育でゴルフの授業(土のグラウンドでボールを打つ)が数回あったことなどの積み重ねがあり、プロゴルファー猿のまねから何十年も経てゴルフを始めました。

 

スループレーを増やすとか、ドレスコードをゆるくとか、マナー、ルールの改善など細々とした変更も必要なのかとは思いますが、やはり、若い時期に無料で体験をさせ、魅力に気付いてもらうことか必要なのかなと思います。あとはやはり料金改革でしょうか。アメリカには月数十ドルの月会員になれば、プレーし放題のコースもあるようです。細かな運営方法まではわかりませんが、そんなサブスクリプション型のゴルフ場もあってもよいのかなと思います。